筋肉疲労
日常生活におけるさまざまな動きが腰に負荷をかけ、知らないうちに筋肉疲労が蓄積されていきます。ほとんどの場合ぎっくり腰は、疲労やストレス、冷えなどの身体に対する負荷の蓄積による背中や腰、下半身の筋肉の緊張などから引き起こされます。重い荷物を持つときだけでなく、長時間同じ姿勢で過ごすデスクワークや中腰での作業などにより腰には負担がかかります。そして、その疲労が許容範囲を超えると、捻挫や炎症を起こしてしまう可能性が高くなるのです。

身体のゆがみ
足を組んだり、立ったときに重心を片側にかけたりといった動作や、鞄を同じほうの肩や腕で運ぶといった日常的に習慣付いている動作が原因で身体にゆがみが生じ、症状が悪化していくことがあります。さらには、身体がゆがむことで血行が悪くなり、筋肉が硬くなっていきます。そうすると、筋肉や関節の柔軟性が失われていくとともに、ぎっくり腰を起こしやすい体質になってしまうのです。こうした背骨のゆがみ（ねじれ）に下記のような要因が重なることで、ぎっくり腰は起こりやすくなります。
■急激な気温の低下。
■飲み会などでの暴飲暴食。
■一日中休む間もなく育児や家事・パート・お仕事などをしている。
■建設・土木・農業など肉体的にハードなお仕事をしている。
■出産後、骨盤や背骨がゆがんだままになっている。

ストレスや生活習慣
精神的なストレスは、筋肉を緊張させ血行を悪くするといわれているとおり、筋肉の柔軟性が損なわれる原因になり得ます。また、不規則な食生活や睡眠は、筋肉の疲労回復を妨げるため、翌日になっても疲労がなかなか回復しない原因になることがあります。こうしたことが重なることで、ぎっくり腰になりやすい体質を自らつくってしまっている可能性もあるのです。